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園長のひとりごと

子どもたちをみつめて ー2020年ー

2020年4月

園だより 4月 畑山

 縁側を覆っていたブルーシートも取り除かれ、まだやや冷たさの残る春の風がちょっとだけ開け放された窓から新しい風を運んでくれる。6名の卒園児が元気に羽ばたき、その後定員を20名に下げたみどり保育園だが、新しく入園した2名を迎え21名で元気にスタートした。人数が少ない分、きめ細かな保育が出来ることだろう。

 進化しつつある「見守る保育」は、「見ているだけ」ではなく子どもが食いつくように遊びを仕掛けていく保育も加わってきた。子ども達の心や意欲や好奇心や探求心をくすぐる保育は何か。子どもたちがやり切った満足に浸りそれが次の挑戦へと結びつく、自己肯定感に溢れる保育とは何か。遊びの空間としては他に類を見ない園内外の環境の中で、保護者の皆様と共に子育てのお手伝いが出来ることに喜びを感じている。ご家庭では今まで通り十分な愛情でふんわりと包んであげてほしいものです。令和2年度、コロナウイルス感染症に気を配りながらも、参観日も楽しんで行きましょう。みどり学童クラブも同じように、様々な体験を提供したいものです。1年間、よろしくお願いします。    園長 畑山玲子

2020年5月

 子どもたちをどう守ったらいいのか。 新しい恐怖に立ち向かう専門家のコメントを見ながら、まさかの著名人の悲しいお別れを目の当たりにしながら、毎日の国や県や市からの沢山の通達を読みながら不安な思いは募るばかりだ。休校になり、それでもここが最後の砦のごとく学童保育の利用は可能で、園児と学童との接触は「あり」で園外の人との触れあいは控えるように園外での散歩は「なし」で、毎日生活を共にする保護者も園内には入られず・・・、何だか矛盾だらけの安全対策にほとほと考えさせられてしまう。この一つ一つが果たして正しいのかどうか、今は考えている余裕が無いのでこのコロナ禍が無事に過ぎ去った後に、ぜひ思い出話としてふり返りたいものだ。
3密を避けるための工夫とはいえ縁側やみどり広場からはいつも通り全身を使って遊び回る嬉々とした子ども達の声が聞こえてくる。向山には昨年よりもさらに増した水仙の群生が見え、ヒバリのさえずりもいつも通り騒がしいほどだ。八重桜も咲きそうだ。春爛漫近し。 それらを五感で感じられる開放的な縁側が、まさに豪雪以外の「災害」に十分役立っていてありがたい。 園長 畑山玲子

2020年6月

5月25日に内閣府から提示されている保育園での新しい生活様式の中には「遊びたくなる拠点の分散」「子ども同士が向かい合わないような遊具の工夫」「子ども同士の接触を減らす遊びの工夫」「歌うときは一人ずつの間隔を空け人がいる方に口が向かないように教える」「登降園時は保護者の密接を避ける工夫を」「保護者への連絡は口頭ではなく掲示板等で」など、無理難題ばかりが盛り込まれている。しかしみどり保育園では手始めに朝夕のお子さんの受け渡しをそよ風が心地よい縁側で行うようにしてみた。これが意外と良い!! 天気の悪い日は玄関、お天気の良い日は縁側、朝と帰りの受け渡しの場所が異なる日があるなど、保護者の皆様には大変な混乱を強いているものの、これがすんなり遊びに入れ、泣かない。今まで考えもしないで行っていた「あたり前」が、実は実態に合っていない事が沢山あることに、今回のコロナ対応で気づかせられている。保育関係も例外に漏れず外部の研修が軒並み中止になっているが、今まで学んできたことをベースに園内研修を充実させるのが、まさに今なのだと実感する。悲観ばかりせず、子どもたちに『本当に必要なもの』を全職員で模索し試行錯誤していく、新しい感覚の日々にしたいものだ。 園長 畑山玲子
 

2020年7月

主に数字とのにらめっこの決算事務も華僑を迎え、何年たっても慣れない事務作業に辟易する私の頭にとって、格好のストレス解消が二つある。一つは子どもたちが自ら遊び込むはつらつとした姿を見ること。何か新しいことに挑戦したり、好きな虫探しに没頭したり、自分だけの居場所を見つける姿を見ると実に癒される。やりたい事が無い俗に言う「さまよう子」がほぼいないのがみどり保育園の特徴だが、朝の登園時に一緒に来たお母さんを振り向きもせず大好きな場所に走っていく1歳児の姿などを見ると“やった!”と小躍りしたくなる。 そして二つ目はほぼ毎日更新のホームページ。なかなか見えにくい保育の様子が、添えられたメッセージで手にとるように理解できる。朝の打合せで各担任より出される計画で本日の予定を確認しあうのだが、その後の結果がホームページにてちゃんと見えるのだ。外部への公開にとどまらず園内では職員間の思いが共通理解できるのが、何よりもすばらしい。顔写真を載せることへの承諾は得ているが、個人情報に気をつけながら子ども達の成長をも公開し続けていきたい。この園の保育の根幹をきちんと理解している担当の副主任に感謝です。 さぁて子どもたちからもらったパワーをエネルギーに、もうひとがんばり、数字の世界と向き合いましょうか。
                              園長 畑山玲子

2020年8月

テレワークには無縁の保育界にも、ついにウェブ会議が誕生した。パソコン画面に参加者の面々が映し出され、多少の緊張を覚えつつもそれなりに会議は進む。秋田市までの移動の時間と距離を思うと、なんと今時だろうと感心してしまう。全県各地の保育園長との会議中に子ども達のはしゃぐ声が遠くから聞こえ、硬い会議もどことなく気持ちを和ませてくれるのはさすがに保育界。しかし反面、ウエブ会議で重要になってくるのが言葉の一言一言の重要さだ。意見があるならはっきりときちんとした言葉で話さないと皆さんに伝わりにくい。一同に会しての会ではなんとなくその場の参加者の表情や雰囲気で進んでいくのに対し、リモートではそうは行かない。同感か、反論があるのかも、人数が多くなるほど分かりづらい。苦肉の策として太いペンで○印を書いた紙を掲げて賛成の意思表示をしたりもしている。奥ゆかしさは無用の世界だ。
子どもたちはこれからどんな社会の中で生きていくのだろうか。思いがけないコロナ禍のおかげで生活は一変した。せめて私たちは『社会の中で生きぬく力』をつけてやりたい。そのひとつの方法として五味太郎の『ことばがいっぱい~言葉図鑑』を大いに活用し始めた。言葉で伝える力をつけるには、そばにいる私達大人の正しい言葉使いが図鑑よりも更に必須であることも、もちろんのこと。園長 畑山玲子
 

2020年9月

先日の学童職員会議にて気になる情報を得た。発音にちょっとだけ特徴のあるAに対して執拗に正させようとする周りB達の存在。B達は決して悪気でないものの、正されるAの気持ちの萎縮やそれを糸口にいじめに発展しないかとの懸念。学童職員の子を思う気持ちが良く理解できただけに、自分なりに思うことを伝えさせてもらった。正解かどうかは、わからないけれど。
ポイントは大人側の「子ども自身の努力で正せる事か否か」の見極め。発音に限らず容姿や運動能力など「努力では正せない事」に対して1対数人で議論する姿を目にするが、そばにいる私たちの務めは裁判のように良し悪しを伝えることではなく、もっと広い目で見られるように進言することではないだろか、と。前述の発音に特化してのあくまでも一例として、世界に目を向けさせる方法はどうか。 《日本は「こんにちは」アメリカは「ハロー」韓国だって中国だってみんな言葉は違う。「ハロー」の発音だってその地方によって或いはその人によって微妙に違うと思う。第1にAの話すことはみんなが理解できているし、全く問題にすることではないよ》-と。 一方で、ゲームや生活の中のルール違反に関しては「努力で正せる事」なので、子供同士の議論をそばで見守るだけでいい、と。
今注文中の6体の人形には黒人の人形が2体あります。肌や瞳の色の違いで様々な人種を身近に感じてもらい、広い考えをもってもらいたいのが、私達のねらいです。
 
園長 畑山玲子
 

子どもたちをみつめて -2019年-

2019年4月

「繋ぐ場所」
 新しく増設された縁側。いまここが子ども達の生活の新たな拠点となりつつある。朝とお昼に子ども達と共に行う拭き掃除も習慣になってきた。もう少し暖かくなったらさらに縁側は「外と内とを繋ぐ場所」のほかに「子どもと子どもを繋ぐ場所」になり、「地域と子ども達を繋ぐ場所」にもなり得そうだ。気負わず、みんながゆったりとした時間の中で交流し、いつの間にか様々な繋がりができていたことに気づく、そんな場になれたら嬉しいなと願っている。散歩の途中に立ち寄り縁側に腰掛けながら子ども達の遊びを眺められる、地域の方々にとってそんなみどり保育園になりたいと思っている。
 今年度は新入園児2名を加え園児27名、みどり学童クラブは登録児童が19名、そして職員は17名で元気にスタートした。老朽化して撤去されたブランコの代わりとして5月~7月の間に木製のブランコを作り、広場の東側には赤ちゃんでも安全なせせらぎを流し、11月には創立60周年記念式典を行います。どの事業も保護者の皆様の協力無くしてはできません。どうか子ども達と一緒に楽しみながらそれらの事業に参加していただけたらと思っている。今年度も保護者の皆様と数々の話し合いを持ちながら子ども達の成長の日々になるように努めます。今後ともよろしくお願いします。
              園長 畑山玲子
 

2019年5月

「朝のルーティン」
 新入園児は2名だけですが、担任や保育室が変わったりし子ども達なりにちょっと緊張しながら始まった4月。大きな怪我もなく無事に過ぎようとしています。そんな中、登園時の親子のやりとりが様々で、とてもおもしろい。「おもしろいなんて、園長先生、こっちの気持ちも考えて!」の声が聞こえそうですが、ある瞬間子どもの気持ちが見えて、私たちはホッとしたり残念に思ったりするのです。 置いていこうとする大人と「そう簡単には離れてやるもんか」の親子の壮絶な戦い。しかし結局は職員の手に渡ってしまうものの、案外子ども達は、お母さんが諭すように抱っこしたりなだめたり時間を掛けるよりも、あなたが大好きよと一回だけギュッとして「じゃあね!行ってきます!」といさぎよく扉をピシッと閉めてくれたほうが早く遊びに入れるようですよ。しかもそれは「あきらめ」ではなく、おそらく朝のルーティン。楽しい遊びのはじまりはじまり…のゴングのようなもの。最悪のパターンが、子どもが他に気をとられている間にそっと出て行く行為で、そこには泣かれずに済んだ親の自己満足だけが残る。かわいそうに、子どもは親がどこかに隠れていてひょっこり出てくるのではないかと期待し、どことなくそわそわの時間を過ごしてしまうのですよ。              
                                園長 畑山玲子
 

2019年6月

子どもの力を信じる」
 実はいま全国で自ら体験することでしか身につかない自制心や忍耐力、社交性や思いやり、自尊心といった「生きる力」を育むことをめあてに “森を活用した保育・幼児教育”に注目が集まっています。大型バスをチャーターしてまでも自然体験に向かう園が続出です。その点毎日が自然体験のみどり保育園は、なんと恵まれていることでしょう。折しも6月15日には親子八塩山登山がありますが、大人の関わり方が重要なポイントになります。登りは親子の中で子どもを先頭に。お父さんお母さんが守ってくれる安心感をもってぐんぐん登ることでしょう。下りの急坂は子どもの前後に大人が付く。特に前の人はお父さんがお勧め。子どもとの距離を2~3メートルほどのところをキープし、子どもが降りてくるのを待ってあげる。すると、ずっと下にゴールがある怖さが半減し、安心して急坂に挑めることでしょう。いちいち「足はカニ歩き」「ロープをつかんで」と指示をせず、子ども自身が足の運びを考えながら降りてくるのを見守りたいものです。お尻で滑ったって、後ろ向きにはいつくばって降りたって、いつも通りの子ども達の動きに任せてみてはどうでしょう。子ども達には、自分で自分を守る力が備わっているのですから。汚れてもすり切れても怒る気が起きない服装にしてあげることは、お母さん達の準備の大切なポイントですね。  
                                   園長 畑山玲子
 

2019年7月

 小雨が降りしきる梅雨空に見舞われ延期を余儀なくされた親子八塩登山。しかし楽しみが先に伸びただけと思えば、逆に3ヶ月後のたくましく成長したひまわり組6名が元気に登る姿が思い浮かぶ。毎年、八塩登山の当日、登る前に子ども達にプレゼントする虫眼鏡だが、今年は数日前に子ども達に渡した。せっかく毎日田んぼのオタマジャクシやカエルや、園庭のカタツムリを見つけては、遊びながら観察している子ども達。今がその時と思い立ち、太陽を見てはいけない理由や虫眼鏡の使い方を丁寧に教え、もう一つの約束として年下の人達に貸してはいけない(間違えた使い方をするかもしれないから)という条件付きで渡した。思惑通り年長児達はマイ虫眼鏡で小さな生き物や草花などの観察に余念がない。まだ物珍しさに合わせ年長児の特権の喜びだけで持ち歩いている子もいるものの、虫眼鏡の使い方に慣れた頃には肉眼だけでは見えない新たな発見に目を輝かせるに違いない。「えんちょうせんせい、○○はっけんしたー!!」と事務室に駆け込んでくるのを、今か今かと心待ちにしている最近の私です。 
                                   園長 畑山玲子

2019年8月

 知識も無いまま子ども達と共に意気揚々と出かけた「ハッチョウトンボ」の観察。しかしいるはずのトンボが全く見つからない。湿原を飛んでいるのはよく見るトンボと、明らかに目指すものではないがあまり見ること無い透きとおった糸トンボだけ。いないねー、とぼやきながらも帰り際にやっとそれらしきトンボを3匹見つけ、虫眼鏡で観察し、感動もせぬままその日は帰ってきた。2度目。今度は詳しく知る寅田さんの同行をいただき同じ場所へ。「赤がオス、メスが茶色っぽいですよ。いっぱいいるでしょ。」と指さす方向は、私たちの目線と違って地面すれすれの足下。トンボなら高いところを飛ぶはずと思いこんでしまっていた。湿原の背の低い草の波間に、ほんとに小さい、しかしながらちゃんとトンボの形をしたハッチョウトンボが、一生懸命生きていた。「いたー!」と虫眼鏡で拡大してみると、顔は黒の鉢巻きをしているように見えた。子ども達はトンボだけでなく、いえ、むしろトンボ以上にアカハライモリやカナヘビに夢中。私たち大人は久々に出会ったタガメや、ハラビロトンボの存在に感激した。そんな中ひとりの子がみどり保育園の保育理念をつぶやいた。「ああ、ここにうまれてよかった」って。 
                      園長 畑山 玲子

2019年9月

 運動会に向けての年長児の意気込みは、すごい。ずっと前から「お父さんと竹馬の競争するんだ」と話していた一人の男児の思いを受け、年長組の競技に加えられた。わくわくしながら広場で竹馬を操る子ども達の意気込みとは裏腹に、実は戸惑いを隠せない保護者の皆さん。種目も「お父さんと競争」ではなく「家族対抗」になったので、お母さん達も「えーっ!!」「できないよ、先生・・・」と弱腰。本当は年長児6名の中にも竹馬を苦手とする子はいる。でも夕方両親でお迎えに来てお父さんがお母さんの竹を支えて練習したり、貸し出しの竹馬でおじいちゃんおばあちゃんを交え自宅で挑戦する家族も出てきている。種目ひとつが家族の触れあいや親子の繋がりに一役買っているなら、こんな素敵なことはない。家族の楽しみ方で一緒にお出かけして共通の思い出を作ったりするものだが、それと同じくらい、親子あるいは家族で竹馬をした出来事は、子ども達の心の奥底に刻まれることでしょう。今年の運動会は「創立60周年記念事業」のひとつです。種目&パフォーマンスの中に、60年の歴史をギュッと詰め込んだ素敵な運動会になりそうです。お楽しみに。 
                                   園長 畑山玲子

2019年10月

 当初計画した『木製ブランコ作製』は、予算と日程の関係で残念ながら来年度に持ち越しになった。材料は業者さんの倉庫に眠っているので早い段階で保護者の皆さんと作りあげたいと思っている。
9月28日、山登りに打って付けの天気に恵まれた年長児親子八塩登山。日頃から挑戦意欲のある子ども達は6名とは思えない位の元気な声を山に響かせながら歩を進め、全員自分の力で登頂できた満足感を味わった。途中の景色に感嘆の声を上げる子ども達が愛おしかった。寅田さんから草花や蟻地獄を教わったり樹くんのおばあちゃんから戴いたシャボン玉で遊んだり、頂上で聞く明士くんのお父さんの八塩山の解説も新鮮だった。お父さん達から担ぎ上げてもらった水にて作ったラーメンは今年もやっぱりおいしかった。親子毎の食事風景や、山頂でも活発な子ども達の様子を見ながら、子ども達の成長を願う皆さんのご協力の暖かさに感謝の気持ちでいっぱいになった。下山中、最後尾の私はつづら折りの上から6組の親子の微笑ましい姿にしばし目を細めた。危険な場所で助け合う姿、急かさず見守る両親など、どうかこれからの子育てもがんばれと心の中でエールを贈った。 下山後に見回した園庭。ここはここで日常の面白さに溢れている。ブランコは無いけれどその不足分は様々な体験でカバーするべく、10月も頑張るぞー。まずは石窯ピザと秋刀魚の炭火焼きから!              園長 畑山玲子

2019年11月

 大物忌神社がまだ玉米小学校のグランドにあった頃も、お医者さんが三治郎先生だった頃も、歯医者さんが開業する前も、バスが走る道路が老方方面から少しずつやっと舗装された頃も、堀切橋が鉄鋼造りになった頃も、五海保から跡見坂まで一直線で結ばれた頃も、ドイツ人が設計した三階建の旧小学校が取り壊された頃も、中学校が合併し東由利中学校が誕生した頃も、玉米小学校の木造校舎が取り壊された頃も、玉米会館が完成し地域が完成のお祝いに沸き上がった頃も、R107から須郷田に通ずるパイパスが出来た頃も、湯楽里やぷれっそができ東由利で初めてパフェが食べられるようになった頃も、東由利役場庁舎が近代的になった頃も、そんなどんな時代もこの地域には子どもを思う緩やかな優しい風がそっと吹き続けていた。みどり保育園は高台からこの地に移転はしたが、地域のみなさんから守られている感覚はずっと続いている。大きな事故もなく、心からの笑い声が園内のどこからとも無く聞こえ続けるみどり保育園。今年創立60年の年を迎えた現在の子ども達と私達が、この時のこの地の記憶を心の中に刻むためにも、ささやかではあるが創立60周年記念式典をこの11月16日(土)に行う。少子化の寂しさは拭えないが、ひとり一人が驚くほど自信に満ちたたくましさに溢れる時代がこの地に訪れて欲しいなと願っています。  
                                   園長 畑山玲子

2019年12月

 60周年の足跡を無事に残せた安堵の中、年長児6名と共に理事の大場さん宅へお届け物をした時のこと。誰からともなく「牛、見せてもらえませんか?」とおねだりをするのにまずは驚く。牛舎に入ってすぐに出産が間近い2頭を紹介されると「おめでとうございます」と牛に頭を下げたHちゃんの微笑ましいこと。尻込みしながら入ったわりにすぐに牛の魅力にとりつかれエサをやり続け「かわいい」とつぶやいたIくん。柱の白墨や壁のポスターの文字が牛の名前だと気づいて、さかんに読み上げまわっていたMちゃん。耳票や塩や、子牛でも放し飼いと繋がれている違いはなぜかと疑問がいっぱいのYくん。毛や角に触らせてもらい祖父の家の牛との違いを話すMちゃん。エサが稲わらだと知りドングリ眼にしてみんなに教え、牛が舌で巻きながら食べる様子に見入っていたAくん。6人が6人とも自分の驚きや感動を表し、その思いを友達と共有する姿。「静かに」「走っちゃだめ」「並んで見て」と規制いっぱいの中では育ちにくいものが、存分に動き回れたことで心に刻み込まれたことだろう。子ども達の思いに応えてくださった大場さんの優しさに感謝すると同時に、少人数ならではの保育の重要さを確信した20分間だった。                     園長 畑山玲子

子ども達をみつめて-2018年-

2018年4月

 3月28日に胸を張って卒園していった8名が、みどり学童クラブのメンバーとしてちょっと背伸びして登園してきた4月2日。園児24名、学童の登録人数26名で平成30年度が、様々な希望をもってスタートです。  園児と学童の関係を、これまでにも書いたり話したりしてきましたが、改めて『お互いが育ち合う関係』でいたいものだとの思いを強めています。園児が学童の子ども達にあこがれを持ち、学童児は一緒の生活の中で遊び方や子どもの社会の中での厳しさやルールを教えていく関係でいたいものです。 今年度より小学校で道徳が教科科され中学校も追っていくとか。友達の心の痛みを感じとれる人間になれること、人への差別や見下しをしない人に成長することなど、理由があげられていますが、根源はいじめ問題らしいと私はとらえています。「あれもだめ」「こうしなさい」と大人から抑圧されて行く中では育ちにくい感情です。小学校の授業から始めることではない、0歳からの暖かい養護と教育から育っていくものだとも思うのです。保育園の責任も大きくなります。大人が変われば子どもは変わります。2・3歳児の子ども達がお互いに「おはよう」と声を掛け合うようになったのも、職員全員が努めて園児ひとりひとりに朝のあいさつをするようになってからです。いま子どもの心の育ちに何が必要なのかを全職員で模索しながら、新保育所保育指針のもと“遠い将来の大人になった君たち”へ向けて『ここに生まれてよかった~本物の自然の中でたくましく育て』の保育を園児とも学童とも、そして職員を含めた大人とも楽しんでいく毎日にしたいです。一年間、よろしくお願いします。    
園長 畑山玲子

2018年5月

 4月の保育参観日にて「足育」のお話をしてくださった坂井梨絵さんの記事が、秋田魁の生活欄に載っていた。改めてフィットした靴の大切さにうなずきながら読ませてもらった。私たち大人もちょっとおしゃれして履き慣れない靴を履いて外出すると妙に足が疲れるし、つまずきやすくなる。お年寄りは尚更なのだろうと、そんなに履きもしないのに足に合わないからと靴屋にて入念にチェックをする年老いた母を見ていると、想像がつく。子どもたちの成長を見逃さず、今この時の興味に対しとことん突き詰めて考えることができるように環境を整えつつあるみどり保育園だが、もし、その興味が裏庭の小さな水路だったとする。ジャストサイズの靴の子は慎重に下りやや泥んこになりながらも水路に到達し、どじょう等をすくい満足するだろう。一方で足に合わない靴の子は思った場所に行く前に滑って怖い思いをするか、或いはその場に到達する前に行けそうにないと感じリタイヤしてしまう可能性もある。やりたい事に夢中で取り組むことで育つ子どもの意欲。それが「やりたいと思った事が十分でき探求心が大きく膨らみ、ますます知ろうと努力する」か、「『どうせできないんだから』とすぐにあきらめる」か、靴一足が大きな岐路をつくり出すとすれば、これほどもったいない事はない。 玄関に備えてある「フットスケール」を是非ご活用ください。  
園長 畑山玲子
 

2018年6月

 広場から「大変、うんちもれそう~!」と保育者に引っ張られる3歳児のその様は、地面に足が着く瞬間があるのだろうかと思うほど、空中を走っているようで、滑稽で、つい笑ってしまった。しかし驚いたのはその後の光景。大急ぎのはずなのにポンポン脱いだスニーカーを集め、つま先を向こうに向けてちゃんとそろえたではありませんか。この秩序感漂う光景は正にご家庭の生活の中で身についた行動です。 みどり保育園は「見守る保育」において子どもたちの自発的な遊びを大いに認め重視しているが、うっかりするとただの自由保育になってしまい、上記のような約束事を見落としかねない。 園内外問わず遊んだ後は遊具を所定の場所に片づけることになっていて、それはどの子も本当に上手になった。しかし、ちゃんと身についているとは思えない場が沢山ある。その一つがベランダから入室するときの靴の散乱に見て取れる。0歳児からの「秩序」の育ちは、いつも同じ場所に玩具がきれいに整えられ、1歳半頃には大人をまねてその場に玩具を戻すことから始まるが、常に遊具が散乱していたら「元に戻す」面の育ちは期待できない。靴の場面を考えると、常に乱雑なら「きれいで気持ちいいね」の感情の芽生えも期待薄かもしれません・・・。                                                 園長 畑山玲子
 

2018年7月

 4月当初は子どもたちも職員も新年度を迎えた緊張感で、一生懸命日々過ごしていた気がする。いえ、いまも一生懸命ではあるけれど、子どもたちの様子が把握できてきた分大人の方で余裕ができると、不思議なことに子どもたちも何となくゆったり過ごし、そして「素顔」を見せ始める。子どもたちなりに「ここはお家とはちがうぞ」という気もちから、そんなに簡単には素の自分を見せてくれないが、しかし、今頃になって徐々に、やっと「素顔」を見せ始める子がいる。おそらくその心理は「お家と同じようにしても、先生たちはそれを受け止めてくれるに違いない」というたぐいのものなのだろう。その出し方はそれぞれだが、中には大泣きしながら「手伝ってよー!」との思いを出し続ける子がいる。そして私たち大人との駆け引きが始まる。『泣いたらなんでもやってもらえると思って、私のことを試してるのね。自分でできることは、できるだけ自分でさせたいわ』と保育者たち。『もうっ!先生たち、なかなか私の言うことをきかないんだから。よーし、もっと大きい声で泣いてやれ!』と、子どもたち。こうして、大人と子どもの駆け引きは、大泣きの合唱の中で続きます。いずれ泣くことを諦めることを、私たちはお見通しなんですけど。         
                                                 園長 畑山玲子

2018年8月

 『うちの子が、かわいそう・・・!』と、学校のププールに連れて行ってもらえないことで園への不満を訴える学童のお母さん達。『それくらい大目に見てよ。意地悪!』そんな言葉が行き交っているのかも。何のことはない、プールカードを忘れたり印を押していなかったりし、園で留守番になった時の不満。保護者の付き添いが可能ならカードも印も不必要だが、それもできない。なのでその日の体調を見ながら『プールOK』の判断をし『安全に遊べるようお願いします』と自分の子の命を託すのだから、重要なカードと印ですよね。薬の連絡票も同じ事。薬だけ持参では飲ませられないのは、プール同様「命」を預かっている使命感からなのです。子どもの安全に対する配慮は気が抜けません。職員一同、今以上に専門的な知識を得るため8月9日・10日の二日間、「保育施設における安全対策研修会」を、保育の安全研究・教育センター代表理事の掛札逸美先生においでいただいて子ども達が昼寝をしている時間に学びます。全国で引っ張りだこの著名な方なので近隣の保育施設に声を掛けたところ、二日間で100名を越える保育関係者がみどり保育園に集合することになりました。当日は駐車場が満杯になりますが、お迎えの際は安全への配慮を宜しくお願いします。           
園長 畑山玲子

2018年9月

 8月9日・10日の二日間、「保育施設における安全対策研修会」を保育の安全研究・教育センター代表理事の掛札逸美先生に東京からおいでいただいて開催。みどり保育園を会場に保育関係者130名で学んだ。当園を会場にした利点は沢山あって、まずは施設全体の安全管理が適切であることを確認できたこと、玩具のどれが安全でどれが危険なものかも細かにチェックしていただき、危険な物は排除できたこと。危険なものとは、指を切断・異物の誤飲による窒息・首を引っかける恐れのある箇所、そしてそれとは別に「暑さ指数」による外遊びや水遊びの適不適の判断など、職員一同学んだことが多い。この自然豊かな地域と園舎や園庭に驚かれた掛札先生は、真冬の1月19日にも雪を体験しに遊びに来てくださるとのこと。雪の危険なども見ていただこうと思っている。専門の方の指導を受けながら、子どもたちのより安全な生活のために細かにチェックしていきたい。 運動会を目の前にし、子どもたちはあどけない笑顔を見せ楽しんでいる。この笑顔を守っていくのが私たちの仕事。決して気を抜いてはいけない。      
園長 畑山玲子
 

2018年10月

 祖父母参観日に合わせて安全祈願祭を執り行い、間もなく始まるテラスの設置工事。大工さんの墨つぼ糸で印を付ける様子などを眺めながら、またまた大工さんへのあこがれを子どもたちは持つことでしょう。今回の増設工事の意味は、豪雪時における防災で真冬でも安全に避難できる保育園造り。合わせてできあがる縁側にも実は大きな期待を寄せています。縁側は外でも屋内でもない場所であるからこそ「自然」や「地域」と子ども達を無理なく繋げてくれる場になるはずです。陽の当たる縁側に腰掛けて「お茶っこ」をしながら家族や地域のみんなが繋がりをもっていた頃の「人間らしい繋がりかた」が甦る気がするからです。地域のおばあちゃんが時々ふらっと寄ってくれることがありますが、そんな時縁側が大活躍するでしょう。遊び疲れた子どもが、他の子の遊びを眺めながらも縁側でちょっと一休みし、心と体を癒して再び友との遊びへと駆けていくことでしょう。この度小中学校の駅伝顔合わせの会を通し、保育園児も地域の一員に入れてもらえたありがたさを感じていますが、この縁側も地域の皆さんや小中学生との交流の場のひとつになり、縁側でゆったりと流れる時間を共有していけたらいいなと、ささやかな夢を温めております。
園長 畑山玲子
 

2018年11月

 食べる行為は「生きる力」に繋がっていきます。食べても子ども達のお土産にしても、まだ山のように残っている玄関のサツマ芋も、育てる・収穫する・楽しく食べる=「生きる力」に繋がることを信じて、ホットプレートや炭火、炊飯釜を使っての調理を楽しんでいる。今の時期はおでんパーティー用の大根を間引きして味噌汁の具にして味わったりもしている。玄関にはまだ落花生やごま、インゲン豆までも出番を待っている。 ところがこんなに多くの体験を積んでいながら、食材への知識が貧弱なのに驚かされる。例えば唐揚げ。「これ、何の唐揚げだと思う?」の質問に「お肉に決まっているでしょ」「何のお肉?」「唐揚げは『からあげという肉』でしょ?」ブッブー、正しくは鶏肉の唐揚げ。そこでここ2週間ほど前から担当保育士が朝のうちに本日使う主な食材を見せて説明することにした。するととたんに子ども達の反応はすごいことに!「園長先生今日の春雨はスープに入っていた」や「堅い人参、柔らかくなっていた」と食事に関する話題が増えている。ねらい通り!! 
園長 畑山玲子
 

2018年12月

 防災用ヘルメットをかぶって見学に挑んだ東由利総合支所前に勢揃いの除雪車。当日は支所の担当者やオペレーターが除雪の大変さを説明してくれ、この冬の間中、子ども達は身近に感じながら感謝の思いを持つことだろう。同じくヘルメットをかぶっての体験は、ただいま大工さん達が急ピッチで作業をするテラス設置工事の見学。毎日毎日大人の働く大変さを、本物のモノ作りの現場にて見学する幸せを感じながら保育に生かしている。
園の保育方針の中には、子ども騙しではなく本物を体験させたい思いがぎゅっと詰まっている。それは屋外だけではなく屋内でもそうだ。この冬、屋内遊びの充実のために、年齢の高い子ども達に向けて玩具の充実を図っている。その中には「重厚な知恵の輪」「木製の立体パズル」、そして「ハコモ」という名の平面な段ボールを立体に組み合わせていくものなど、お父さん達もはまりそうなものもあり、何ならお迎えの際はぜひ子ども騙しでない本物の質感や創造する楽しさをも一緒に楽しんでもらいたいとさえ思っている。テラス工事が終わったら大工さんが金槌と釘の使い方を子ども達に教えてくださるって。大人の皆さんも体験してみませんか? 
園長 畑山玲子
 

2019年1月

 鬼ごっこなどのゲームを通し、ルールを守る大切さを子ども達に知らせているが、ルールを守るのは遊びの中だけではない。むしろ生活の中での約束事を守ることが人として生きていく上で大切で、そんな大人になってもらいたいと常々思っている。 先日の出来事。3歳児のひとりがひっそりと事務室に入ってきて「せんせいにあやまりたいことがあってきたんだけど・・・」と。「なにをあやまりたいの?」「だちょうのたまごをこわしちゃって、ごめんなさい」って・・・。実は玄関に本物のダチョウの卵がフランス鴨の卵と共に置かれているのだが、触って見ているうちに落として壊したらしいことがわかった。その場には誰もいず、気づいた大人も無く、誰に諭されたわけでもないのに自分の判断で謝りに来た。その行為の中に社会性の育ちが見て取れて、居合わせた数人の職員と共に謝罪に来たことを心から褒めた。以前に同じように卵が割れた際、知らぬ存ぜぬを通そうとした年齢の高い子を思いだしたが、その違いが私たちの関わり方にあったのかどうか、私たちはこの件を検証し今後の保育を考えるポイントの一つにしなければならない。その前に、私たち大人が生活のルール・社会人としてのルール・職業人としてのルールを守っていくのが先決だが。         
園長 畑山玲子
 

2019年2月

   赤ちゃんから始まる「教育」って何でしょう。赤ちゃんに「教育」はまだ早い?いえいえ、それは「教育=読み書き」と誤解しているからです。赤ちゃんにも脳を育てるための教育がちゃんとあって、例えばいきなり哺乳瓶の乳首が口に入ってきて戸惑っていたら大好きなミルクの味がするのがいいか、「おいしいミルク飲みましょうね」の優しい声と共に哺乳瓶を見つけて「あっミルクだ。早く飲みたい!」と飲むのかで、思考回路が違ってくる。衣服の着脱も大人が無表情のまま着替えさるのと、「この服今から着るよ。ここから手を出そうね」と声を掛けられながら着せられていくのとでは、また違う。背後からいきなり抱き上げられるに至っては、おそらく恐怖でしかないと想像が付く。大人だって同じようにされたら襲われたとしか思わない。いまみどり保育園では赤ちゃんも大きい子達もこれから何をするのかを認識できるように丁寧な声かけと説明(行動を指示するのではない)をすることにしている。意外と難しいが、これが情緒と言葉の発達にも繋がるので、意識的に取り組んでいる。「教育」ってこんなところから始まるのです。 
                                                                                                                          園長 畑山玲子
 

子どもたちをみつめて-2017年-

2017年4月

 園庭の雪も日に日に融け、もうすぐ園庭や広場で元気に駆け回る子ども達を見られると思うと、うきうきするのは春の気候のせいだけではない。この冬中、ずっと待ち遠しく思っていたことなのだから。みどり保育園での子ども達を見るベストポジションはいくつかあって、園児と小学生が夕陽を背にして入り交じって真っ赤な顔で走り回る昭和の時代の風景が見られるのは、プールの角から築山方向を見たとき。真剣勝負の表情を見たければ、広場と園庭のフェンスの境目にいると、二段の塔やテントの支柱を雲梯のごとく挑戦する姿に勇気をもらえる。花を愛でるかわいい子達に会いたければ、門から入ってのまっすぐの通路にいると、フウセンカズラをつぶしたりサルビアの蜜を堪能する表情にほんわかする。ダンゴムシ探しの格好の場所は、事務室に面したヤツデの周辺か裏庭の石窯小屋の周り。周辺のマットをめくって、逃げまどうダンゴムシを小さな指でつかまえる姿にであう。野菜の収穫に興味のある子を探すのは簡単。畑にいるだけで誰かしらがキュウリやスイカの生長を確認に来る。
ああ、なんて素敵なワンダーランド。地域の皆さんにもこの気持ちをお裾分けしたいです。ぜひ、遊びに来てください。
今年度も子ども主体の、子どもが安心して自分の興味に没頭できる時間と場所を保障し、子ども達の心の根っこを育てたいものです。まるで、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」の世界(これ、ネットで調べてみてね。)のようなみどり保育園で、今年度も保護者の皆様と職員、地域の方々と手を取り合って子ども達を育てていきましょう。職員一同、張り切っています。よろしくお願いします。

2017年5月

 小さな指で小さな種をつまみながら蒔いた4月5日。外はまだ一面の雪野原。以来、プランターのそれは、赤ちゃんの“指でチョンチョン”にもめげず、温度計とビニールと屋内外の異動の温度管理のもと、10日ほどでひっそり芽を出し、20日ほどたった今では細めのひろっこ?と見間違うほどになった。そのうち畑に定植され、夏にはカレーパーティーの具材に欠かせない野菜になるはず。そう、春蒔きのタマネギ作りにて、今年度の野菜作りがスタートした。昨日は年長児がトウモロコシ等の種を買いに出かけた。2歳児はこれから育てるほうれん草でクッキングをするらしい。5月の給食メニューには石窯で焼くグラタンやパウンドケーキもあり、子ども達が収穫する山菜もその日の給食に添えてくれるとのこと。 食べる行為は「生きる」に繋がる必須なもの。まずは美味しく楽しくいただくことを基本としているが、付け加え、今年度は食器の扱い方や姿勢、それにあいさつ等も身につくように教えていく「もぐもぐタイム」を始めます。もちろんご家庭と協力し合いやっていきましょう。まずは環境から、がみどり保育園のやり方につき、テーブルクロスとレストランの雰囲気作りのつい立と、季節が感じられる箸置きを準備して、第一回目に臨みます。ますます「食」に関心が向くこと必至。今日は献立に載っていなかったのに、子ども達が摘んで丁寧にはかまを取ったつくしを入れた「つくしご飯」でした。柔軟に対応してくれる給食職員にも、感謝です。 園長 畑山玲子
 
 

2017年6月

「ルールを守ることの大切さ」
年長児になり雪が消えたら「自転車運転免許証」をもらうべく「運転免許試験」を行うことになっていた。しかし6月になろうかというこの時期まで伸び伸びになっているのには理由がある。『生活の中の約束事が身についていない子がいる』ということだ。この補助輪無しの自転車を、今年度の年長児に準備する意味は3つあると思っている。まずは、「挑戦してやり抜いた時の自信につなげたい」、2番目に「ルールを守ることの大切さを知らせたい」そして、3番目に「他の人を意識し、安全に遊べる態度を養いたい」。なのに、できないでいた。苦肉の策として生活の上での約束を守っている子だけ試験を開始した。おそらく賛否両論あって、そのやり方に納得できない保護者のかたもいるでしょう。ただ、どうでしょう。大人からたしなめられたときの「わかっている!もうしないから!」の常套句を認めて免許をあげたとする。で、上記の2番目3番目を平気で破ったとしたら、ねらいから真逆の「ごまかし」だけが育つような気がしてならないのだ。大丈夫、免許証はすでに全員分作ってある。「ルールを守ることの大切さ」を、自分を制しながら身をもって覚え、全員が自転車をぐんぐん乗り回す日が一日も早く来ることを願う日々です。  園長 畑山玲子
 
 

2017年7月

「園長先生におこられるから・・・」
時折玄関から聞こえてくる「ほら、園長先生におこられるから、○○○」と子どもに話している保護者の言葉。○○の部分は、「自分のことは自分でして」や「友達をたたかないで」や「おもちゃを片付けて」など様々。確かにそう言いたくなる気持ちもわかるが、いつも“怒りん坊役”にされているようで、私もどうも納得がいかない。しかも、そもそもどうでしょう。誰かにおこられるからではなくて、これから生きていくための力を付けたり、約束事を守る大切さを知らせるのが筋ではないでしょうか。私たち大人もよく「警察につかまるからシートベルトをしないと」とか「スピードを出さないようにしよう」などと考えがちだが、実際は「安全走行のため」が正しいのは誰でも知っていること。ですから子ども達には「○○から怒られるから○○しないで」ではなく、正しい理由を伝えていって欲しい。玄関から「自分でできることは自分でする約束でしょう」「友達をたたくと、友達が痛いでしょう」「使ったおもちゃは次の人のために片付ける約束でしょう」と聞こえてきたら、わたしは『その通り!』と事務室から飛び出して拍手したくなります、きっと。               園長 畑山玲子
 

2017年8月

「本物志向」
一つの小学生向け図鑑に頭を寄せ合って何かを調べている様子の小学生、学童保育の面々。で、「やっぱり描かれていない」と諦める様子を何度も目にする。調べたかったのは園庭で見つけた幼虫が何者なのか、裏庭で見つけた草花の種など。どれどれと私も加わって探したものの、やっぱり描かれていない。小学生はこの程度知ればいいのだよ、と、その図鑑が言っているようにも思えた。いえ、それじゃ探求心満々の心が徐々に萎えてもしょうがない。そこでちょっと奮発して、大人向けの「今森光彦・昆虫記」や「森枝卓士・食べ物記」「岩合光昭・地球動物記」など計10冊を購入。ねらい通りに子ども達は、食いついた。先ほども、空一面の鳥の大群のページを『う・・』と小声を出しながら見入っている3年生と年長児がいた。子どもにこそ子ども騙しではいけない。全て本物とはいかなくても、できる限り子ども達に「本物」と出会わせたい。七夕に行った野点の七夕茶会も、みどりまつりでご披露いただいた「須郷田神楽」も、まさに「本物」だからこその感動でした。 園長 畑山玲子
 

2017年9月

 毎日開催、子どもの会議「みどりかいぎ」
子どもは意外にしっかりと様々なことを考えている。その実感は8月初旬からほぼ毎日行われている昼寝前のこども会議にある。ルールは①話している人の顔を見て聞く②話す内容を揶揄しない③丁寧な話し方でなくていい。この3点だけ。その話し合いにより「みどりかいぎ」と名付けたのは子ども達。台風前日に職員が台風対策をする事を知ると、自分たちもやろうよ、と意見をまとめ上げ、全員で外に駆けだしていくその実行力に驚かされた。会議に付き添う大人の心構えはただ一つ。大人の考えに子ども達の意見を導かないこと。時々見られる①②③の約束違反をそっと軌道修正するだけでいい。発言をためらう子が一人もいないのは、意見を言う快さと聞いてもらえる心地よさを感じているからかも。小さい子達が昼寝の準備に入る頃、だれかしらが「みどりかいぎ始めるよ」と私を呼びに来てくれる。ちゃぶ台を囲んでのああでもないこうでもないとの話し合いが、実は立派な『アクティブラーニング』であることを心にとめて、見守り続けたい。 園長 畑山玲子

2017年10月

 毎日続いている「みどりかいぎ」の成果が少しずつ見られている。そのひとつが、園外に出かけて帰ってきた時にある。私は状況が許す限り玄関で “まちぶせ”し「どうだった?」と一人ずつ尋ねることにしている。そんな場で6月頃の子ども達は「たのしかったー!」とか、前者の言ったことをそっくりまねっこして済ませようとしていた。しかし最近は違う。「あのね、○○に行ったら△△ちゃんがまねしたから、楽しくなってぼくも笑ったんだよ。そしたら美由紀せんせいが○○して・・・」と、状況を延々と話したがる子が増えてきている。言葉巧みに話せなくても、自分の知っている言葉を連ねて聞いてもらえる心地よさを、今後も経験させていきたいものだ。 
自分を表現する方法は「ことば」だけではない。歌だって絵だって小説だって、何だっていいと思う。今、みどり保育園の玄関に掲げてある絵に気づいている人も多いと思うが、かつての卒園生、Y君の作品です。見ていると気持ちが引き込まれる不思議な絵なんです。ぜひ靴を脱いで間近でご覧になってください。園長 畑山玲子
 

2017年11月

 「なんと、こごさ来るといっつも珍しいもの見れで、おもしれな!」と、私の頭上で語ったのは、赤いバイクの郵便屋さん。春にあきとくんのお父さんから戴いた「エゴマ」の苗が見事に育ったので、興味を持った数名のこども達と収穫した後の天日干し作業中の出来事です。ブルーシートを舟形にした中で日に日に乾燥が進むエゴマは、ちょっと持ち上げて叩き下ろすと、ブルーシートにこぼれ落ちる小気味よい破裂音とともに薄いグレーの小さな実を積もらせていく。紫蘇の実に似たサヤはこれも紫蘇そっくりのさわやかな香りを放ち、けっこう子ども達にも人気です。1歳児の子でさえ「もっと」と何度も嗅ぎたがり、香りを脳の記憶中枢にインプットさせているようにも見えます。しかし、エゴマが「食べ物」に変わるまでの行程はそう簡単ではありません。私が子どもの頃祖母が「箕」と「風」を利用して小豆の選別をしていた姿に魔法使いを連想したが、今回私は敢えて祖母の姿を思い出しながら「みどり保育園のおばあちゃん」になってその文化を伝えていきたいと密かに考えているのです。白割烹着にあねさんかぶりでもしたら、気分は昭和に戻りそう。園長 畑山玲子

 

 

2017年12月

   11月28日、氷点下の朝。登園後いつものように園庭に飛び出していった朝7時半。その日の園庭は別格だった。子ども達と一緒に、キンキンに冷えた空気の痛さや吐く息の半端無い白さを感じ、草木や遊具に咲かせた霜の結晶の不思議さに見入った。手でそっとこすると手袋上で少しの間融けずにいる。前日の水たまりはスケートリンクと化し、時折聞こえる「あっ、飛行機!」と叫ぶ子どもの声さえも透き通っているように感じた。とても不思議な空気感。園庭や広場では堅雪渡りや築山での雪滑りを楽しんだがそれだけでは飽き足らず、おやつ後は主任の先導で向山へ出かけ長い坂での雪滑りに挑戦した。が、堅雪は9時までが勝負。徐々にあの澄んだ空気感は失せいつもの雪景色に戻ってしまった。園に戻りストーブの前で濡れた防寒具を乾かす作業中の年長女児たちが「ねぇ、だんだん、雪、痛く無くなったよね」「うん。だんだん暖かくなったしね」と会話していた。短時間で空気感と雪質が変わっていく体験を、きっと心と体に沁みこませた違いない。 それにしても11月に堅雪とは…。 

2018年1月

 伝統文化を伝える方法はいろいろあるが、みどり保育園初の試みもたぶん子ども達の心の根っこに響く予感がしてわくわくする。それは、1月9日の「あけましておめでとうの会」で行われる。昨年の“獅子舞”と“大筆での書き初め” “全園児の書き初め”に加え、食文化の伝承として、昔はどの家でもそうだったように個々のお膳で正月会席を楽しみたい。子ども騙しではなく本物を体験させたいので、お膳をはじめとして器の多くを大正や昭和前半のものであろう古皿を使って趣を出したい。とっくりには子どもも飲める飲み物を準備し、「伝承農場創立20周年記念」と書かれた盃等にて御祝いの飲み物を酌み交わしたい。掛け軸にて正月の気分を出したいし、跡継ぎの息子(今回、その役はもちろん年長児)が一品多い食事の意味も伝えたい。家長の新年の訓辞は必須。当日参加してくださる理事長さんのユーモアたっぷりの訓辞も楽しみなところ。新たな年もみどり保育園の子ども達が健やかに成長し、皆様にとって幸多い1年でありますように。

2018年2月

 今年度も残すところ2ヶ月となった今、それぞれの子ども達が『その子らしさ』の育ちを見せてくれる。とりわけ年長児の小さい子をいたわる姿には驚かされる。以前には『縦割り保育』と称して2歳~年長児までの混合のグループを作って、面倒を見る機会を仕掛けたりもしたが、そんなに効果も感じられぬままいつの間にか終わってしまった定員60名の時代があったことを思い出す。しかし今は違う。大人の仕掛けもなく、子ども達がごくごく自然にしようとしている。一緒に遊んであげたり、トイレに連れて行ってあげたり、食事中にわがまま言う小さい子に「この人参たべないと○○になれないよ」と、大好きなキャラクターの名前を出してうまく食べさせてくれたりする。「うわー、先生たち大助かり。ありがとうね。」とお礼を言うと「だって、かわいいんだもん」とはにかんだ笑顔で応えてくれる。少子化でありながらも、昭和時代の大所帯の家族の風景が、ここには確かに生きている。 
園長 畑山玲子

2018年3月

 4月の頃。肘掛け付きの低い椅子に座り、職員から半分以上手伝ってもらいながら食事をしていた2歳児も、3歳以上児同様、今では盛りつけられたおかずやご飯や味噌汁を各自が席に運んできて、ご飯と味噌汁の位置を確認したあと銘々が「いただきます」とあいさつして落ち着いて食事に入る。職員の指示やたしなめる言葉もなく、みんなゆったりと食事している。盛りつけや布団敷きの仕事を終えた年長児は、他の年齢の子ども達よりも15分ほど後に食卓に着くものの、食べ終える時間はむしろ早かったりする。箸の持ち方や姿勢にもその子なりに気をつけている様子が見える。 「見守る保育」について学び、子どもの成長に不可欠と取り組んで丸3年。食事の面一つを切り取ってみても、子ども達の力を信じ、子ども達に任せる部分を増やすこの保育は、子ども自身の自己責任に依るからこそ、人として芯から身についていく。全園児ともそうだが、特に0歳児からこの保育を受けた現在2歳児の子ども達に「見守る保育」の良さが顕著に表れている気がする。
          園長 畑山玲子

子どもたちをみつめて-2016年-

2016年4月

年度の初めにあたり
 園長 畑山 玲子
子育ての拠点
12名が、入学への期待を胸一杯につめこみ晴れやかに羽ばたいていった3月28日。やわらかな春の快晴の空をもが、小さな子ども達へ「だいじょうぶ。みんながみまもっているからね。」とエールを送っているようにみえた。
巣立っていった子ども達の多くは再び学童保育にて毎日私たちに顔を見せてくれることになっている。0歳から6年生までの子ども達が、同じ屋根の下で遊ぶことになるが、赤ちゃんを含めた保育園児にとっても小学生にとっても、お互いが兄弟のように触れあい育ちあえる場になるように環境を作っていきたい。子ども達の『なぜ?』に答えられる学びのスペース・挑戦意欲をかき立てる前庭、赤ちゃんも安心して遊べる広場、自然を通しての遊びに適している石窯小屋を含めた裏庭、みんなで栽培や収穫を喜び合える広い畑と、どこを探しても無いくらいのすばらしい環境の元で、まさに子育ての拠点として、今年度も職員一同、研修を積み重ね、保育の専門集団として子ども達に関わっていくつもりでいます。しかし、基本はご家族の育児の方針に添うことです。遠慮せず、ぜひご意見やご要望をお聞かせください。今年度もどうぞよろしくお願いします。
         
 

2016年5月

 山形県にあるS保育園は、狭い園庭ながらも子ども達が自分の力を試しさらに挑戦意欲をかき立てられるような木製の遊具を手作りし、自己肯定感を育てる保育をしている。見守る保育を徹底している職員集団は、子ども自ら失敗しながら覚えていくことを重視していて、必要以上にほめたり先回りして手助けする姿が全くない。でも、笑顔がいっぱい。地域の自然の中で子どもを育てていこうとするなど、みどり保育園と共通するところが沢山あります。そこで今年度の職員研修の皮切りは、非常勤職員や学童職員も含めた全職員が3回に分けてS保育園の視察見学から始めた。S保育園の園児はころんでもけんかをしても保育者を頼ることなく、とにかく生き生き楽しそうに遊び込み、甘えて泣く子もいず驚くほどたくましい。みどり保育園の子ども達も、大人の心構えによりきっとそうなると確信しました。 みどり保育園では6月の参観日にて木製遊具作り第2弾を計画中ですが、賛同してくださった父母の会の役員さんもS保育園の視察に行って見てきてくれることになりました。子ども達の長靴を置くための棚も作ってくれるそうです。協力的な父母の会の皆さんの様子を話したら、S保育園の園長先生が「みどり保育園のおやごさんたち、すてきっ!」ですって。私もほんとそう思います。一緒に子育てさせてもらい、わくわくです。
園長 畑山玲子

2016年6月

 日よけ効果の高い黒い網を屋根に張っただけの骨組みむき出しのテント。園庭に設置した5月にしては暑い日の午後のこと。昼寝から起きた子ども達は園庭にあるテントを真っ先に見つけ、すぐさま入って喜んでいた。そのうち一人の子が渾身の力を込めて支柱に登り始め、みるみるまに側面の三角屋根の部分の骨組みにつかまれるようになった。その身のこなしの鮮やかさに見とれているところに学校から帰ってきた学童保育の小学生が合流。するとさすがは小学生、ちょっと高めの鉄棒のごとく横の棒で逆上がりをする子、そしてすごい子はテントの一番高い部分にぶら下がり端から反対の端まで渡り切ってしまったではありませんか。体に反動をつけ手を交互に移動させる小学生の身のこなしをまね、4・5歳児もテントの骨組みを最大の遊び場にして、いま、自分の力に挑戦している。幸い地面は砂地、高さの面から見ても安全が確保できるので、子ども達のスリル溢れる挑戦を、細心の注意をはらいながら見守っていっている。きっとおばあちゃん達は「あららら、あぶねごと・・」と思っていることでしょうが、あえて止めないのは、子ども達の体の中に、手の平のかわいいマメと同様、プツプツと芽生えている自己肯定感を感じるからです。
           園長 畑山玲子

2016年7月

 「雨の日こそ、感動がいっぱい」

外遊び中に雨が降りだしたら、以前の私たちは「雨が降り始めたよー、中に入るよー!はやくはやく!」と子ども達を急かして一目散に園舎の中に入っていた。もったいないことをしたな・・・。 最近は逆。「雨が降っているから傘をさしてお散歩に行こうよ」と誘い出す。子ども達も「やったー!」と園に備え付けの長靴を履いたりしていそいそと準備を始める。1歳児だってカッパを着て雨の中で遊んでいる。“雨降りにわざわざ外に行かなくても・・・”と近所の方は見ているかもしれないが、雨の日にしか味わえない感動があるから。日照りでぐったりしていた畑の野菜や草花が生き生きと背伸びをし、雨だからこそ元気を出すカエルが子ども達を先導するかのように現れ、傘を打つ雨のしずくが頭の上でポンポンと音楽を奏でる。にわかにできる水たまりをパシャパシャ歩く快感は最高。多少は濡れたって平気なのは園に戻れば暖かいシャワーもあるし、何と言ってもおうちの方がたっぷり準備してくれる着替えの服があるから。だから子ども達も職員も、雨ならではの世界に飛び出していくのです。

            園長 畑山玲子

2016年8月

『大人へのあこがれのスイッチ』

たぶん、こども達は大人へのあこがれの気持ちで育っていくのだろう。「どうして先生たちのご飯は大盛りなの?」「どうして先生たちはパソコンできるの?」の質問の多くに都合良く答えてしまっている「大人だから」の言葉。しかしこども達は実によくその大人達を観察し、あこがれの気持ちを持っている。最近のあこがれの的は、作業中の佐藤組のみなさん(全員、大工さんと呼ばれている)。今でも一輪車で砂を運び、シャベルで斜面をたたいて築山の芝生張りのかっこよさをまねている子もいる。 いま、みどり保育園では多くの大人と関われるように、寅田さんや、ミニディの皆さんや、泉さんなど、園外の方においでいただいているが、ジェフ先生との交流の始まりもありがたいところ。この、さまざまな方との関わりは、キャリア教育にも確実につながっているので、小規模園だからこそ、たくさんの大人と触れあい、あこがれの気持ちを膨らませてやりたいと思っている。 そういえばいつだったか「大きくなったら寅田さんになる!」と言った子がいたが、まさにそれこそがあこがれのスイッチを押した瞬間だったと思う。       園長 畑山玲子

2016年9月

「生き物のお墓」
お母さん達の「きゃっ!やだー!早く捨てなさい!」との、叱りつけるような懇願するような悲痛な叫び声が、時は夕方、充実した外遊びを終えようとする時間に園庭から聞こえてくる。子ども達は大好きなお母さんに自分の大好きなカエルやミミズをプレゼントしようとしただけなので、逃げまどうお母さん達を「変なの」という顔で見ている、そんないつもの光景・・・。 たいていの子は本当に小さな生物が大好き。興味はあっても手で触れようとしない子もいるにはいるし、一方では図鑑でエサや飼い方を調べる子もいるなど、興味の表現は様々ではあるが。この、小さな生き物を慈しんだり観察したり、命を落とす瞬間に立ち会うことで、小さな生物にも自分たちにも命があり、命を粗末にしてはならないことを覚えていくのではないだろうか。園内には金魚・熱帯魚・ザリガニ等が飼育されているが、それはまさに命を感じてもらいたいための環境。そしてこのたび確か7年ほど玄関の水槽で子ども達を見つめてくれた大きな金魚が死んでしまったことをきっかけに「生き物のお墓」を作り、手を合わせている。生き物を慈しむ気持ちが小さな心に刻み込まれますように。 
園長 畑山玲子                                     
 

2016年10月

「花を愛でる心」

やっと咲き出した黄花コスモスを、誰から教えられたわけでもないのに『かあ(わ)いいねぇ』と愛でながら摘み取る1歳児。園内には子ども達が自由に摘み取って触れられるように花をいっぱい植えている。俗に言う雑草の中にも、ほんとにかわいらしい花がいっぱいで、子ども達は自由に摘んではままごとの材料にしたりもする。このところの人気はフウセンカズラとホウセンカの種取り、そして春から続くお楽しみは真っ赤なサルビアの蜜吸い。先日近所のおばあちゃんが遊びに来てくれると、小さな手にサルビアをいっぱい摘んできて「おばあちゃん、これおいしいよ。いっぱい吸うと大きくなるからね!」って、おもてなしをする何ともかわいらしい光景を目にした。松葉ボタンの赤い汁を年長児は染色の材料にし、小さい子達は水と合わせ『ジュースだよ』と喜んでいる。誰かの誕生日には必ず数名の子が園庭の花でミニブーケを作りプレゼントしてくれるようになった。春から夏にかけては花も色とりどりだったが、ついこの間はブーケの中に猫じゃらしのようなのが混ぜられており、季節の移り変わりを感じた。さて、そのお祝いのブーケ、冬になったら子ども達はどうするのだろうか。先回りのアドバイスをせず、子ども達の工夫を信じてみたいと思う。 園長 畑山 玲子

2016年11月

「岐路に立つとき」

30日に行われた「こどもまつり」で会場内の多くの人を夢のような世界に導いてくれたジャグリングクロさん。秋田県の前は福岡県で公演し、次は網走刑務所で受刑者に希望を与えるとか。クロさんとみどり保育園とのお付き合いはもう6~7年続き、クロさんを知っている小中学生も多い。クロさんは2007年の芸王グランプリ№1や、カプラ高積み11m64cm元日本記録保持者<現在2位>など輝かしい芸歴の持ち主。ファーストフード店店員時代に遊び半分にジャグリングを披露したら予想外の大受けで、それをきっかけとし海外で修行を積み今の職を確立したとか。大きな岐路はどこに潜んでいるかわからないものだ。おそらくみどり保育園の子ども達もいつかは大小様々な岐路に立つはず。悩んだときは誰かに相談しながらも、自分の人生を自分で決められる人になってもらいたい。失敗しても誰かに責任を押しつけるようなことはしてもらいたくない。今、みどり保育園では、自分で遊びを選択し、考えながら遊べるようにしているのも、実は今後来るであろう大きな岐路に立った時に、自身で決断できるようにしてあげたい、という意味もある。 

園長 畑山玲子

2016年12月

「甘えを受け止める」と「甘やかし」

たのしみ会の最中に私が話した言葉「甘えを受け止める」と「甘やかし」の違い。この判断はとても難しいですよね。日々の生活の中で「わかっているけど、つい甘やかしてしまって・・・」という気持ち、十分わかります。でも、一見「甘やかし」に見える抱っこやおんぶなどは、甘えたい子どもの気持ちに添う大事な「甘えを受け止める」行為ですよね。そのことで子どもも愛されていると感じ、心が満たされていきます。一方、食事に関し、子どもが食べたがらないものは予め食事に出さない。これは典型的な「甘やかし」。子どもがするべき「片付け」や「自分の荷物を持つ」ことや、お店で不必要な物を欲しがって駄々をこねた時にかわいそうだからと買い与えてしまうことも「甘やかし」。あれ?何か見えてきませんか?心の甘えを満たしてやるのが「甘えを受け止める」で、物を介しての要求を満たす事が「甘やかし」になることを。物を巡る欲求は、成長と共に際限なく大きくなります。今、この年齢で我慢することを覚えさせる事は、大げさに聞こえますが人生を左右する大事な事なのです。ご家族で話し合ってみる価値があると思いませんか?  

園長 畑山玲子

2017年1月

子どもも職員も「チャレンジ!」

「小学校以来だけど、できるかな・・・」と言いつつ、えいっ!と壁に向かって見事に美しい逆立ちをやって見せてくれたM先生。その前に、何の言い訳もせずに軽々と披露していたM先生。なら私だって、とやってみたら予想外にできなくて黙々と練習中のM先生。それらに触発され、子ども達ががぜん挑戦し出している。半袖下着シャツ姿になり真っ赤な顔をしながら・・・。それを自慢の美声で応援するM先生。

職員のこんな姿が子ども達のチャレンジ精神に火を付けるなら、逆立ちに限らず私たちは惜しみなくチャレンジする姿を子ども達に見せ続けたいものだ。はてさて、かく言う私は、何にチャレンジしようかな・・・。と考えていると、M先生が「冬の間にバナナのアイス作りをしてみたいんですけど」と提案。それとは別に、「お正月に書き初めをしませんか?」と提案するM先生。「甘酒作りはどうですか?」とM先生。さてさて、全て別々のM先生につき、新年早々、ぜひ「M先生当てクイズ」にチャレンジしてみてください!  

園長 畑山玲子

 

2017年2月

「自分の時間は自分で管理」

「朝はラキューと機織りやって、雪遊びの後は給食を早めに食べて、また○○くんとラキューする。」と、時間経過の予測ができつつある4・5歳児の中には、自分なりの計画を立てられる子もいる。仮に、毎日保育者が仕切った時間空間の中に浸かりっぱなしだったら、冒頭の考えすら浮かばないでしょう。『子どもの思う通りにさせたらわがままな子になる』『入学後、本人が困る』と心配になるかもしれませんが、それは逆だと思う。大人から時間を与えられるのに慣れてしまうと、就学後も先生が仕切ってくれないと不安になるし指示を待ち続ける子になる。一方の子は、40分の授業時間を自分の時間ととらえ、授業の終わる時間も感覚で予想でき、その分落ちついて学びの時間にすることができる、かもしれない。  現に給食開始時間を個々のペースに任せているみどり保育園。2歳児でも、気がついたら大方の子が食べ始めているのを見て「あら失敗。明日はもっと早く準備して早く食べ始めよっと」と学習する。幼児だって自分の時間は自分で管理する時があってもいい。というか、それも算数と同じくらい生きて行く上での大切な学習ではないでしょうか。

園長 畑山玲子

 

2017年3月

「木育」

一市民として由利本荘市のウッドスタート宣言をとても嬉しく思っている。「木育」の主旨に添っているかは別として、木のぬくもりの中で子ども達の心を豊かに育てたく、みどり保育園でも保育に木をふんだんに取り入れている。カプラという積み木や電車のレール、最近導入したものは、木のアオムシが木の穴から磁石によって出し入れできる愛くるしいものなど、園内には木が溢れている。一番人気は精巧にできた木製のブロックで、無理をするとパリッと壊れてしまうのが、物を大切にする心を育てるのにも役立ってもいる。そのブロックは1歳児にも人気があり、専用テーブルの周りにはいつも誰かしらがいて、あたかも井戸端会議の雰囲気が漂う。屋内遊びだけではなく、雪融けと同時に遊び始めるであろう保護者と作り上げた園庭の丸太の遊具も、いまかいまかと子ども達を待っている。   

数日前に全園児で小麦粉を捏ねてうどんを作ったが、大工さんからいただいた廃材を燃やして大鍋で茹でたところ、煙に不平を漏らしながらも子ども達は興味津々。これだって、ある意味「木育」もからんでいるかも。       

園長 畑山玲子

子どもたちをみつめて-2015年-

2015年4月

 園庭にはまだ雪が残るものの、確実に春の風が吹き渡っています。
数日前の3月28日に、様々な経験を積んだ9名が卒園し、小学校入学へと羽ばたいていきました。私たち職員にとって初の試みの「見守る保育」に目を向けさせてくれたのは、まさにその9名の子ども達。そして卒園式に臨む姿を見て「いろいろなことを考えている子ども達だな・・・」と、あらためて成長を感じました。
 「見守る保育」とは、ただ職員が「見ているだけ」「守っているだけ」ではありません。子ども達に干渉(指示)せず、子ども達の考えや行動を生かし、職員が子ども達の活動の場(環境)を構築し、手助けをしながら子ども達の考える力を育てる保育です。もちろん、危険な行為や約束違反は許しませんよ(笑)。元気に走り回ることが、子どもらしいのではなく何かに熱中できる子が子どもらしい子どもととらえています。 子どもが熱中できるよう遊びの環境を整え、大きい子が小さい子をいたわり、小さい子が大きい子の姿をまねて大きくなる、そんな大きな家族のようなみどり保育園でいたいもの。
平成27年度も「ここに生まれてよかった~本物の自然の中でたくましく育て」を大きな柱として、職員一同、自らも楽しみながら保育に当たります。お家の方も送迎だけでなく、保育にどんどん参加して子ども達の成長を確かめながら、園の雰囲気を楽しんでください。今年度もどうぞよろしくお願いします。  園長 畑山玲子

2015年5月

『元気はつらつ』 新年度が賑やかにスタート。純真無垢な子ども達は『ちょっとだけ、じっとしていてくれたら助かる・・・』の大人の願いもむなしく、思いのまま精一杯楽しんで、それは微笑ましい毎日。友達との生活に不慣れで、思いが通らないとひっかいたり叩いたり泣いたりするのは当然のこと。まだ、ちょっと、こんな日々が続くのでしょう。心配しながら送り出す保護者の皆様、暖かなまなざしありがとうございます。 どの子を見ても元気はつらつ。『家族に囲まれ幸せな子』と、ほっとします。「ウサギのゲージ事件」なんて、別世界の事ですね。 園長 畑山玲子
 

2015年6月

『見守る保育』 

子ども達も職員も新年度の生活に慣れてきて、毎日みどり保育園らしい自然と触れ合う遊びを楽しんでいます。また、再三お伝えしている「見守る保育」がしやすいように、各クラスとも保育室内の環境作りを一歩ずつ進めているところです。自分が遊びたい物で十分に遊べる時間と、やりたい遊びにとことん挑戦できる空間を作るにはどうしたら良いのか、みんなで考え中です。6月の保育参観日では少しだけ時間をいただいて、「見守る保育」 が決して放任な保育で無いことをお伝えしたいと思っています。“焼きそば”も、楽しみ! 

園長 畑山玲子

 

2015年7月

『五感を育てる』 

毎日毎日飽きもせず裏庭での遊びを楽しんでいる子ども達。裏庭には園庭には無い魅力がいっぱいなのでしょう。田んぼや水路のおたまじゃくしやドジョウ・小石をどけると姿を現すダンゴムシ・石窯小屋で草花やチョークを使っての色水遊び・吹き抜ける初夏の風の心地よさ・田んぼの土手の上り下り。それに加え最近は園の畑の野菜達の収穫が始まり、年齢を問わず夏野菜の収穫を楽しんでいる。暑さを感じたらお茶を飲み、衣服が汚れたら自分で着替えまた遊ぶ。そんな子ども達の目の輝きはまさに五感を働かせて遊んでいのがわかる。 

園長 畑山玲子

 

2015年8月

『みどりの保育を全国へ』

 みどり保育園の保育を県や東北大会で発表する機会をいただいたところ、思いもしない全国大会への切符を手にした。自然をいっぱい体感させる保育・地域の皆様とのつながりの深さ・最小限の手出し口出しの見守る保育。どれも心豊かでたくましい人に育てる大切なことばかり。この地域は子どもを育てるのに最適な場だととらえているが、この恵まれた地に甘えること無くさらに研鑽を積むため、8月初旬に、東京にある見守る保育の先進園へ4名の保育士が同時に研修に出かける。1法人1施設の小さな保育園の挑戦です。   

 園長 畑山玲子

 

2015年9月

『みんなで作った木製遊具』 

青々と茂る草原に夏の日差しが惜しみなく降り注いだ82日(日)。みどり保育園の広場に集まったのは、保護者有志と子ども達、そして職員。 佐藤組の鈴木大工さんや高橋さんなどのご指導のもとで、汗をいっぱいかきながらの作業。力仕事はお父さん、子ども達は丸太を転がしてお手伝い。お母さん達は焼きを入れた丸太の汚れ落とし等と、暑い中、本当にそれぞれが力を出し協力し合いましたよね。その頑張りが子ども達に一番人気の木製遊具と形を変え、心から『バンザーイ』をしましたね。子どもの成長を願う保護者や地域の方の優しさに触れ、『みどり保育園の子ども達は本当に幸せ』をますます実感させてもらいました。

感謝でいっぱいです!

園長 畑山玲子

2015年10月

『発達を促す環境作り』 

 

玄関に足を一歩入れた瞬間、思わず遊びたくなる遊び道具の整った遊びの場。子ども達がウロウロすること無くじっくり遊びに取り組み、その中で集中力や考える力や友達との関わり方を知っていく。保育者はそんな子ども達を見守りながら、発達過程にそった遊びのヒントをどんどん与えていく専門集団。一人一人が安心して過ごせるプライベートな時間や空間もきちんと保障される生活の場。そんなみどり保育園を目指し、保育室・遊戯室の環境の見直しが始まっています。これからどう変わっていくのか、とても楽しみです。

園長 畑山玲子

2015年11月

『あえて・・・』 

遊戯室の床に背丈60センチほどの観葉植物を、置いている。以前は「子どもが倒す」と言う理由で置いていなかったし、置くにしても必要以上にしっかり固定していたに違いない。今は、子ども達が注意しながら生活できるように、あえて通り道に置いている。するとねらい通り無茶をせず、落ち着いて生活しているように思う。10年も前のこと、動いているブランコの前後が危険という理由で柵を取り付けた事があるが、その時ほどブランコでの怪我が多かった。柵に頼りすぎた子ども達が注意散漫になったからと分析しすぐに撤去した。子ども達を守るということは、安全なもので囲ってしまうのでは無く、ほんの少しの気をつけなければならない環境の中で、注意力を養うことだと思っている。給食の食器をあえて割れやすい瀬戸物に移行しようとしているのも、実はそんな意味からなのです。     

園長 畑山玲子

2015年12月

『見守る保育・・・遊び方、ちがうんじゃない?』 

 子ども達の考えを尊重し、自分で考えてとことん挑戦できるような環境作りに取り組み始めて数ヶ月。やることが見つからず“さまよう子”は影を潜め、廃品での製作・充実したカードゲーム・ラキュー・鉄棒・縄跳び等々やりたい遊びにじっくり取り組みそれらを介して友達との関わりを増やしている。これが生きる力につながるのだろう。ただ、見守る保育をすればするほど、生活のルールを守らせることの意味と難しさを私たちは感じている。

「見守る保育」=「何をしてもただ見ているだけ」の楽な保育のイメージが捨てきれないと思うが、実は逆。個々に合った適切な声かけがとても難しい。子どもの心理を読みながら接することのなんと難しいこと。

しかし最近保育者が指示しない分、子ども達自身が自分のやることに責任を持たなければならず、ルールを守らないと遊べないことに気づいた子が多い。しかもそのルールを自分たちで決めたりする。しめた!これが園全体に広がったら、子ども達はもっと生活しやすくなるはず。

最近の保育者の言葉かけは「そんなことしたらだめでしょ!」ではなく「あれ?遊び方、ちがうんじゃない?」と、子ども達自身に何がいけないのかを気づかせるような方向へと転換している。 

   園長 畑山玲子

2016年1月

自己コントロールの力が身につくはず・・・機織り

○心の土台を豊かに育む〇我慢をすることを習慣づける○自己コントロールができる力を持たせる。そんな思いから年長児へ向けて始めたのが、やりたい子が自由に挑戦できる「機織り」。約束はたった一つ「自ら始めたのだから完成までやり通すこと」。【織機イネス ニック社(ドイツ製)】を目の前にすると、どの子も興味を示しやる気いっぱいで始める。そして大体10センチほど織ったあたりからことのほか完成が遠い現実に気づき、とたんに飽きてくるのがわかる。その頃からその子の素の顔が見え出すのでおもしろい。トイレやお茶を理由にしょっちゅう立ち歩く子、ため息つきながら仕方なく向かう子、「やらなきゃよかった!」と文句タラタラの子。でも、「よし!」と自分に気合いをかけて再開する瞬間があり、数日後には自信に満ちた笑顔満面で完成の時を迎えるのです。ちなみに機織り機は園長の机の目の前にあるので、子どもの心がおもしろいほど読み取れる。 完成品の出来映えはどうでもいい。「あー、もういやだ。」という思いをぐっとこらえ、自己コントロールしながら一段一段織り進めていった子どもひとりひとりの努力のたまものを、ぜひ手に取ってみて頑張った証を確かめて見てください。心のたくましさと生きる力がちょっぴり育ったことを感じますよ。        

園長 畑山玲子

2016年2月

『雪遊び』 

夏場、園庭などで子どもが大胆な遊びをすると私たちはつい「危ない」と見がちですが、雪の中だと大抵の事は目を細めて見守っている。それはなぜか。おそらく答えは、私たち大人も雪から育てられ雪をよく知っているからだろう。雪が降ったらつい触ってしまう、新雪を口にする、深雪に飛び込む、雪山によじ登る、跳び下りる、雪上を全力疾走、雪だるま作り、かまくら作り、雪合戦などなど、大体の大人がこれらを経験し、これらによって逞しさを身に付けてきたはず。そしてこれらにはきっと良き思い出が詰まっていることだろう。 夢中になり、心地よさを感じ、ときに冷たさや痛みも感じ・・でも『やっぱり楽しい!』と思う経験。 雪がからだ(心も身体も)を作る大切なツールということをこの地の大人が本能的に感じていることが、子どもたちの挑戦を見守る姿勢に繋がっているのではないだろうか。この恵まれた雪遊びも『雪国だけ』『今だけ』のもの。今遊ばなかったらもったいない。「心身ともにたくましい子に育ってもらいたいから、毎日の雪遊びは賛成!」と賛同してくれる保護者が少しでも増えてきたら嬉しいです。  園長 畑山玲子

2016年3月

  何かのCMで「私たちの体は食べたものでできている」みたいなのがありますが、私たちが生きていくために毎日口にしている食べ物には様々な命があることに気づかされます。園児の年齢ではまだ理解できないことが多いですが、せめてその年齢なりに「ありがとう」の気持ちは持たせたいですよね。例えば、職員を入れて約50人分の食事をたった一人で作っている阿曽先生の存在はどうでしょう。「これ、味薄くて美味しくない。」「にんじん嫌いだから食べない」とテーブルの下にわざと放り投げる子がいたりで愕然とするのですが、そんな時は阿曽先生のありがたみを話しながら一緒に食事をするのです。あえて、苦手な子の多い茄子や椎茸でのクッキングをするのは食べる意欲を引き出したいから。むずかしい食育教室などは一切行いませんが、日々の食事を楽しく、おいしく、感謝していただくこと。そんな当たり前の繰り返しの食育活動の様子を、全国版である『こどもの栄養』という専門誌に年間を通して寄稿することになりました。保育士・調理員が交代で執筆。4月分は私が書かせてもらいましたが、食育活動を見つめ直す絶好の機会だと思っています。4月号が届いたら玄関の給食コーナーをぜひご覧くださいね。

                                     園長 畑山玲子

子どもたちをみつめて-2014年-

2014年12月

『せんせいは僕のきもち、わかっていない…!』
20数年前の5歳男児から受けたこの一言が、保育に迷っている時に限って苦い経験となって自分の中から顔を出す。
子どもの心の中が見えているか否かで保育も育児も変わってくるはず。みどり保育園で今実践しはじめた「一人一人の可能性を伸ばすための見守る保育」は、子どもたちの心が見えるからこそできるもの。「見守る」と「放任」の違いを職員で学びながら、心のたくましい子に育つ手助けをしていくつもりです。どきどきの、スタートです。       園長 畑山玲子

2015年1月

 子どもたちがとっても真剣な、そして必死な表情で物を探し回る時がある。遊戯室に備えてあるミニカーやコマなど小さなオモチャの数が足りないことに気付いた時だ。おそらく一年前のみどり保育園だったら1個くらい無くなっても職員すら気にかけなかったかもしれない。しかし、私たち大人が目を皿のようにして探す様子を見て、子どもたちも同じようになってきている。「子供が変わったのではない、大人が変わったのだ」と私達は気づいている。と同時に、大人の行動ひとつで子供たちの姿か変わるのなら、大人の責任って本当に大きい…。   園長 畑山玲子
 

2015年2月

『あやとり』 
 パズル・ラキューなど子どもたちが興味を持つ指先を使う玩具は沢山あるが、最近特に年長児に流行りの遊びがなんと『あやとり』。一人の子がおうちでおばあちゃんから習ってきたという“畑”を披露すると、周りの子たちも真似てすぐにやれるようになっているからすごい。一番人気は“指切り”や“首切り”。私も何度も「切られ」ちゃいました。一人遊びに見えて実は他の人とのコミュニケ―ションに一役買い、しかも手先を操りながら記憶能力を高め、脳科学的にみても優れた遊び。よーし、私も得意の『一人あやとり』を披露しちゃお! 園長 畑山玲子

2015年3月

『ボルダリング』 
 この数日大工さんや塗装やさんが出入りするので、その作業の様子をとても興味を持って見ながら完成を待ち望んでいる子どもたち。作っているのはボルダリングの壁。自分の手と足だけが頼りの壁をよじ登っていくボルダリングは「心身ともにたくましくなってもらいたい」という私たちの願いにぴったりの遊具だと思っています。しかし危険度も高い遊具。クッション性の高いマット・遊びの約束・遊べる時間の設定・目を離さず見守る・・・。安全のための鉄則を崩さず、特に間もなく卒園する年長児に思う存分遊んでもらいたいです。 園長 畑山玲子
 
社会福祉法人玉米福祉会 みどり保育園
〒015-0221
秋田県由利本荘市東由利舘合字向田76-1
TEL.0184-69-2131
FAX.0184-69-2161
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